先進的な医療

低グレード膀胱がんの再発例に対する経尿道的レーザー焼灼術(TULA:transurethral laser ablation)

経尿道的レーザー焼灼術(TULA)は、低グレード膀胱がんの再発に対して行う低侵襲な外来手術です。外来での尿道粘膜麻酔のみで実施でき、術後の尿道カテーテル留置も原則不要です。ただし、腫瘍の状態や患者さんの全身状態によっては、安全性を考慮して入院で実施する場合があります。ダイオードレーザーを用いて腫瘍を焼灼することで、出血を最小限に抑えながら安全かつ精密な治療が可能です。

従来の入院手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術:TURBT)と比べて身体への負担が軽く、日常生活への復帰が早いことが特徴です。TULA は欧州ではすでに確立した治療選択肢であり、当院でも積極的に実施しています。専門医が適応を慎重に判断し、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供いたします。