根治的治療(手術・放射線)後の再発治療
- 手術を受けたのですが、一度下がったPSAが上昇して来たと言われました。再発でしょうか。どのような治療がありますか。
-
根治的前立腺全摘除後にPSAが0.2ng/mLを超えて持続的に上昇する病態を生化学的再発と言います。画像診断を行い、遠隔転移の出現や局所再発の徴候がないかを評価し、治療方針を考えます。遠隔転移や局所再発がなく、再発までの時間が長い場合は経過観察も有用な選択肢です。前立腺切除部(前立腺床)に対する放射線治療を行うこともあります。詳しくはこちらをご覧ください。
- 放射線治療を受けたのですが、一度下がったPSAが上昇して来たと言われました。どのような治療がありますか。
-
放射線治療後にPSAがその最低値より+2ng/mLとなり持続的に上昇する病態を生化学的再発と言います。評価法は手術後の場合とほぼ同様で、活動性の病変が前立腺内の一部分にとどまる場合は、救済部分小線源療法(salvage focal brachytherapy)が有用な可能性があります。また、少数の遠隔転移が存在する場合は、その部位に対する局所治療が有効となる可能性があります。担当医とご相談ください。
文責:松岡・上原